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おます♂の甲虫標本作成法(カブクワその2)

<前処理(煮沸)>

冷凍処理した虫は仮死状態であることが多いので、

そのまま標本を作ると、

後で展足板の上で手足が動いている

なんていう恐ろしいことになります。( ̄Д ̄;;

ですから結局必要なのが・・・

Musinabe_1 「虫鍋」!( ̄Д ̄;;

鍋焼きうどんのアルミ容器がいいです。

ちょっと変形しているのはヘラクレスように細長にしたんです。

はみ出すと角の毛が焼けちゃうんで( ;^^)ヘ..

私は大抵の場合、クワカブは煮沸しますが、

過去にトラブルはありません。( ̄^ ̄)

煮沸すると変形するみたいな記載も見たことありますが、

カブクワに関しては問題ないと思います。

強いてあげれば、上翅の薄いタイプとか軽い羽バカの個体

なんかは上翅が開いてしまう可能性があります。

鮮度のいい死骸を煮沸した標本は

ほとんど臭いが出ません。

煮沸で菌数を落としてから風乾するのは、

腐敗臭を抑えるには効果的です。

尚、私が煮沸をするのは、もう終売したみたいですが、

標本作りの入門が、日本製粉さんの昆虫標本キットだったからです。

このキットは食品添加物の保存料(プロピレングリコール)を

使用して関節が動く標本を作るというものでした。

煮沸で加熱凝固した組織に

アルコール系の添加物を浸透させて

関節部の弾力を持たせたまた標本にするという仕組みです。

目からうろこの標本作成法でした。

「なんで小麦粉屋さんがこんな商品を?」と思いましたが、

深く詮索しないことにしました。(^_^; アハハ…

昆虫の節をつなげている組織は放っておけば、

タンパク分解酵素と微生物によりどろどろに溶けてしまいます。

ですから、この働きをなるべく早く抑えることが重要です。

その一番効果的な方法が煮沸による加熱処理です。

ポイント②

カブクワのように煮ても大丈夫なものは、

煮沸しちゃいましょう。汚れも落ちます。

さて、煮沸直後のものは関節がやわらかくなっています。

これを関節が「軟化」している状態といいます。

この状態でないと針で足の位置などを整形する

「展足」ができません。

尚、標本商などが売ってる未展足の乾燥標本は

関節が固まっていてそのままだと「展足」ができないので

軽く蒸気を当てて関節を軟らかくしたりします。

Niagariintamedhia 写真は今回、この記事のために

ご昇天いただいた

インターメディアツヤクワガタです。

ちーん Ωヾ(-"-;)南無南無。。。。

煮沸すると、関節の組織が凝縮するので、

だいたいこんな感じになります。

ポイント③

煮沸したら軽く水洗いして水切りし、

すぐに展足作業に入ります。

その3に続く・・・

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コメント

煮沸したことありません。
簡単標本キットでしか作ったことないもんで(汗

死体がたまってるんですよねぇ。。。

>おのパパさん
標本箱に飾るといいですよ。なんかすごくいい。
養老先生が標本用に家建てたのがわかるような気がします。

その①で、『熱湯?冷凍?う~ん・・どっちも、厳しいなぁ・・・。』と、思ったのに・・・・。その②・・・『結局煮ちゃうんなら、最初から、ドボンした方が手っ取り早いじゃん!』悪魔のささやきです。生きたままドボンは、何分程浸かってもらうと良いですか?地獄巡りですね。
ツヤクワさん・・・ホントに南無南無みたいな格好をされてて、申し訳無い様な・・足が、笑える様な、複雑です。でも、何故かワクワクです。

>わたゆきさん
結局煮るのか!になってもらうのが目的でくどく書いてますので、目的達成です。(^_^; アハハ…
中心部の温度で80℃1分程度(食中毒防止の目安)あれば、いいと思うので、まあ2~3分入れておけば大丈夫でしょう。
冷凍と違うのはやはり熱湯に入れて何秒かは動くということでしょうね。慣れれば大丈夫ですけど・・・
グルメ番組では海老とか生きたまま油や熱湯にぶち込みますよね。あれと同じです。あの映像は海老が跳ねても、みんな「活きが良くておいしそう」っていうのにねえ。「活きが良くて綺麗な標本になりそう!」って考えましょう。( ̄Д ̄;;

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