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「科学」の休刊

『学習』『科学』休刊のお知らせ

http://shop.gakken.co.jp/shop/support/info_teiki_serious-item.html

少なくとも、科学を専攻してきた私にとっては、

なんとも寂しいの一言に尽きます。

あれだけクオリティの高い付録をつけての1260円は

私には安い。

少なくとも広告だらけの昆虫雑誌に比べれば、はるかに安い。

(^_^; アハハ…

資源のない我国は技術立国たるべきというのは正論です。

しかし、大人たちは、技術革新を担うべき子ども達に、

科学による明るい未来を提示できない。

結果として、科学のように地道な努力を要するものに親も子も関心を持たない。

そして、経済はデフレに振れ、価格と品質のバランスは崩れ、

本当にいいものは消えていく。

今はそんな時期ではないでしょうか?

その中で「科学」はその役割を終えてしまった・・・・

まあ、うちの二人の息子にはずっと定期購読させることができたのは、

個人的には救いです。(^^;;;

話は変わって、最近、筑波大学のリスク工学の准教授と

一杯飲む機会があったのですが、

もう、技術革新による経済成長はありえないそうです。

要約すると、

産業革命以来の技術革新は生きるための根本的な労働を軽減して、

人々に新たな時間を作り出した。

例えば、交通手段技術の発展で、

東京ー京都にものを運ぶ時間が2週間から1日になったわけで、

これにより大量の時間が創出されたわけです。

戦後の近代化においては家事などの家庭内労働を軽減化し、

主婦を中心に膨大な余暇時間が創出され、

それが女性の旺盛な購買意欲と結びついて経済が飛躍的に拡大しました。

しかるに今は、既に生活のほとんどの行為が合理化され、

技術革新は有限の余暇時間を奪い合っているに過ぎないわけです。

携帯電話の発達、インターネットの発達、

これは新しい時間を生み出したのではなく、

今まで他の行為に使用していた時間がそちらに移行したに過ぎません。

要するにパイの奪い合いであり、経済は成長しない。

どう考えても、もう人が使う時間で短縮できるものはない。

あとは睡眠時間を無くす薬くらいですが、

それは通常、麻薬という分類に入るし、

トータルでの活動時間(寿命)を縮めてしまうので、

時間を産みだすことにはならない。

逆に、手打ち蕎麦を自分で打ったりと、

わざわざ時間のかかる、経済的にはマイナスな行為を楽しむ人達が増えてきています。

このように経済成長しない停滞した世の中で、人はどう生きていけばいいのか?

そして子供達に何を提示すればいいのか、教育がどうあるべきか。

准教授とはあと半日くらい飲んでいたかったほど、いろんな話が聞けました。

でも、答えは出ませんね。(^_^; アハハ…

非常に興味深い話でした。

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コメント

休刊なんですか~!?
私も小学生6年間は定期購読していたので何か寂しいです。
今は定期購読はしていませんが面白そうな付録の時は書店で買っていました。
筑波大学の先生の話は私には難しいですがなるほどなぁと思いました!

准教授と、こんな高尚なお話を
よく飲みながら出来ますね~。happy01

自分が小学生の時、今は子供達が定期購読してます。
なんか寂しいですよね。
『科学』『学習』をやるより、塾優先なんですかね…

学研の学習と科学の休刊は残念ですね。私も付録が楽しみでした。昔の我々が楽しんでいたもの、例えばトランシーバーなどは、技術革新によって我々にはなんら関心をよばないものとなりました。技術の高度化は一般人にとっては構造のブラックボックス化を招き、ボタンを押せば通話ができる、こんなことができるという機能については知識欲はあっても、なぜ携帯電話から声が聞こえるのか、とは思わない。思ってもしょうがない。分解して中をみてみたいなどとは間違っても考えない。壊れちゃうじゃんで終わりですwそういう意味では、技術の進歩が(一般人の)技術への関心を薄れさせるという皮肉な事態になっているのかもしれません。事業仕分けのスーパーコンピューターの件へ反応がそれをものがたっています。しかし、学研の科学ような雑誌が消えていく一方で、日曜の科学館は親子連れでいっぱいだし、高島屋にも子供向けの科学グッズコーナーができ、連日盛況のようです。糸電話に驚いたりするようなプリミティブな感動や関心が人々から消えたわけではないのだと思います。ですから、そういう意味で、手の届く範囲での技術への興味の喚起ツール、もっと広い観点からみた科学という学問研究への入口として学研の科学の役割は終わっていないと思います。今回はメディアの変革の中で雑誌という形態の衰退に学研、出版業界が煽りを受けたという構図なのでしょう。ウェブなど違う媒体を使って復活してほしいと思いますが、本来この分野は流通システムなどに左右されない国の教育のなかで子供たちに提供されるべきものかと思います。スーパーコンピューターの予算を削るなら、もっと基礎的な科学教育への投資に配分して欲しいものです。学研を国有化しますかw れんほうさんにお願いするかな。
しかしまぁ、技術革新はドラえもん的グッズの開発、最終的にはパーマンに出てくるコピーロボットの製造に向かうのでしょうかねぇ。人間は今いる世界が便利に快適に変わることを望みながら、種の継続を生理的に意識するので今の生きている環境が変わることを恐れる気持ちを潜在的に持っているものだそうですね。自然は残した方がいいんだろうとか。それが正しいんだとすると、狂ったように自然保護を叫ぶ人なんかは「自分達が生き残れなくなるー」という割と利己的な気持ちがベースにあんのかななんて、穿った見方をしたくもなりますw。結局、人間は勝手なんでしょうね。でも、仕方ない。自然保護もエコ活動も宇宙開発も人間のためなんですから。地球のためじゃありません。日本で勤め人しながらアーミッシュみたいな暮らしはできないわけで、どっかで折り合いつけて生きていかなきゃいかんのでしょう。

私も、ニュースを見て、さみしく感じた一人です。

准教授との議論…私も混ざりたかったです。
多分、私には話の内容は100%ちんぷんかんぷんだと思うんですが……異分子が混ざってこそ議論は白熱するってもんですよ!(ホントかなぁ?…笑)。
機会があれば、ぜひ、混ぜてください。

子供の頃、発売日を楽しみに待ってました。

インターネットの出現は画期的ですね。
調べ物やネット販売、メール、ネット会議など効率化によって新たな時間を作ったと思います。
けど、それ以上に時間を吸い取らてます(笑)

>マメッコぱぱさん
なんか寂しいですよね。(^_^;;;

>チェリンママさん
この程度は世間話ですよ(^_^; アハハ…

> ち・ゆ・りのパパ さん
塾とは関係ないと思いますよ。必要性を感じない親が増えたということじゃないですかねえ。

>ルカJさん
貴方とは一度夜を明かして語り合いたいですな。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

>トレハさん
「場の議論」っていうリスクコミュニケーションの場があるんですよ。厚労省とか保健所の方も参加してるので、トレハさんなら参加資格あるな(^_^;;;
機会があれば是非ご参加ください。

>電気虫さん
ネットと携帯は確かに異動時間を短縮したんですが、おっしゃる通りそれ以上にそれを使う時間を増やしてしまっているので、結果としてプラスにはならないんですよね(^_^; アハハ…

先月、こんなとこ行って来たんです。
http://www.tsm.utsunomiya.tochigi.jp/index.html
安いし面白かったですわ。

むずかしい話でもりあがってますね。
カミサンとも科学の休刊には驚いていました。
漠然と思うのですが、日本からノーベル賞が出なくなるのも近いんですかね。中国からノーベル賞受賞者が出始めるころ、日本の滑落が顕著になったりして。何となくアルゼンチンの悪夢。

昔経済学を少しかじってましたが、技術革新もさることながら、
労働生産性の観点も結構重要だったような。
もう忘れましたが(笑)。

>おのパパさん
H2の模型っていろんなとこにあるんですね。昨日テレビで宮城の同じような施設が出てました。(^^ゞ

>ちーパパさん
労働生産性は特にサービス業に関して言えば時間を産みだす可能性がありますが、こと労働に関していうとその受け皿となる新たな労働がないんですよね。要するに仕事がない。

小学○年生の休刊にはある意味納得していましたが、科学と学習はさすがにちょっとショックですね。
※私もご他聞に漏れず学研の科学で育ったクチですので。

准教授とのお話は興味深いです。
ソフトウェア産業の端くれにいるものとして、作業効率化により人間の仕事を減らし続けてきたのですが、確かにここ数年の行き詰まり感・悲壮感は凄いものがあります。

>mochibonさん
私も小学○年生は仕方ないと思いました。(^^;;;
作業を合理化して人間がいらなくなっても、その要らなくなった人間の受け皿がないのよね。(^^;;;

私も小学生の頃、学習の方を親に買ってもらってました。本当は、科学の方が欲しかったのですが・・・おとなしい性格なんで、親には何も言えず。科学の付録は、とっても面白かったと思います。まだ、やってたんですね・・。

>どりすとさん
ずっと続いていたんですよ(^_^;;;

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